第115号 学びは必要!
「私はお飾りです」…これは、精神に障害を持った、ある女の子の偽らざる気持ちです。
埼玉県北部にある障害者の施設での、実際にあった話のほんのひとつです。この女の子の発信方法は『指文字』です。
自分の気持ちを言葉にはできないようですが、何時も何時も色々なことを考えているのです。
障害を持ってはいても、私たちと同じ人間なのだから、当たり前ですよね!それを理解してやれないのは、私の勉強不足故にすぎません。
そんなことを反省してみると、私の経験不足や、知識や視野の狭さを想わざるを得ません。
初めの詩は、ずばり、自分が自分を戒めるために作った詩です。私は、俗に言う『瞬間湯沸かし器』なのです。カッ!と腹を立てた後は、自己嫌悪で心はどん底まで落ちてしまうのです。そんなことを頭の片隅に置いて読んでみてください。

〈己に向けて〉

怒るな
憎むな
比べるな
・・・・
冷静な目を持つ努力をし
自分の感情の動きや
環境の変化を
客観的に見つめること
許すことを覚えるために
己の正義感から
外れていることや
自分を傷つける人でさえも
許す訓練をすることで
自分自身も
許されるようになるのだと悟り
他人の言動に
左右されない強さを持ち
他人と比べて
一喜一憂してしまう
己の弱さを知り
自分のやるべきこと
できることを
うまずたゆまず続けなさいと
己を叱咤激励する

▽ この詩を読んでいただいてもお分かりのように、私の勉強不足(心の面と知識の両面)は否めません。
次の詩の「貴方」とは、私のご先祖様を想定しています。私も人並みに苦労もしました。
そんな苦労をした時期のことを想起して作った詩です。どうぞ読んでください。

〈一粒の種〉

あの苦しみぬいた
10年は
貴方を知るための
プロローグだったのですね
今私は
改めて想っています
それだからこそ
自分を磨いています
貴方と出会える日を
心に描きながら
自分の心を磨いています
あの苦しみぬいた
10年で
一粒の種を実らせました
その種は今
風にのってふあふあ飛んでいます
貴方の庭に
根を張るために
岩地でも
砂地でも
荊の中にでもなく
貴方の庭で
花咲かせる為に
今になって思うと
鬱から抜け出せずに
死のうとした長い歳月も
視力を失い
人生をあきらめかけたあの日のことも
すべてにおいて
意味があり
希望があることを
あらためて知りました
残りの人生には
何があるのだろうか
ちょっとだけ楽しみです

▽ 一言で表現すると『人生死ぬまで学びは必要!』ですね。
この投稿の中でも、また一方的に私の考えを押し付けてしまいましたが、皆さんも私
以上に、多くの苦労を経験されてきたことと想います。
今回も、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
小澤真人でした