今日は、当施設視覚障害者支援センター熊谷の設立の日です。

今、主に運動や行事など大人数で活動するときに使うロビーと呼ばれる部屋に、福山正臣医師の肖像画が掛けられています。

ベーチェット病やその患者の救済に情熱を注いでくださいました。その肖像画には「黒船のきたるがごとく恐れられ われらの施設はよそものの難病施設を拝せよと 雨中を広報車よりの連呼」との文言がそえられています。

1979年(昭和54年)当時の埼玉県江南町に全国ベーチェット協会江南施設は誕生しました。しかし、設立にいたるまでの経緯は苦難の連続であったと聞いています。

その当時、ベーチェット病に対する理解は皆無に近く、施設設立の候補地が決まっても、地域住民の偏見や謂れのない反対運動にあい、転々としました。

40年の時を経て、施設の名称も視覚障害者支援センター熊谷になりました。埼玉県の片隅にある施設ですが、糖尿病でも透析を併せ持つ視覚障害者の支援をいち早く開始するなど、創立時の精神は受け継がれていると思います。

設立時の思いを忘れずに、これからも視覚障害者への支援を続けていきたいと思います。