第111号 幸せと不幸せ
今年も大型連休も終わり、いよいよ夏が来ます。
私は、今回で66回目の夏を迎えます。熟々(つくづく)考えてみれば、66年生きてきても、夏は66回しか経験できないのですね。
話は変わりますが、先日から私の頭を占領しているある本の一文を
紹介させて頂きます。それは次の通りです。「人はみな、自分のことばかり考えているから苦悶するのです。苦悶から逃れたければ近くの人にも目を向けて、人の幸せを考えることが必要なのです」…この一文は、マザーテレサの言葉だったのか?渡辺和子さんの講話集の一部だったのか?はたまた、ゲーテの名言集だったのか?忘れてしまいましたが、今でも覚えていたとは自分でも驚いています。
私は、これを思い出した時、現在の私自身を言い表しているように感じました。
最初の詩は、私が私自身を見る目と、他人が私を見る目の違いを書いた詩です。まるで、正反対な見方をされていたことには驚きました。どうぞ読んでください。

〈自画自賛〉

小学4年生までは
引っ込み思案で我慢強くて消極的と思ってきたが
先生やクラスメイトに言わせると
そんなことはない
まるで積極的が服を着ているようだと言う
それで自分は積極的なのかと知った
小学6年生の時
先生に褒められた
真人くんは決して人を貶さないと
笑わせる時でさえ貶さないと
それで自分は気が付いた
人を貶したり
悪口を言うことは良くないことなのだと
中学2年生の時
修学旅行の旅館で
ふざけ半分にお酒を飲んだ
学校では職員室で1時間立たされた
先生方からは茶化された
担任の先生からこんこんと叱られた
そうして難しい課題を命じられた
帰ったらお母さんに立たされたことを言いなさいと
その通りを母に告白すると
誉められた
手前味噌だが
私は素直で真っ直ぐで
馬鹿が付くほどまじめで良い子だと思う

▽ 自画自賛をして気分を良くしている私は幸せ者ですね。
次の詩は、今まで何度も見た夢を詩にしてみました。身体がぷかぷか浮かんだり、すいすいと空を泳いだりする夢を何度も何度も見たのでした。その夢のほとんどが天然カラーでした。
この詩は、そんな夢からの妄想です。
どうぞ読んでください。

〈雲に乗りたい〉

真綿色した雲に乗り
過去へ未来へ旅してみたい
澄み渡る蒼穹見ているうちに
ふわっと時空の風になり
失くした夢を取り戻せ…
ミカン色した雲に乗り
沈むお日さま追いかけて
西の星座の瞬き数え
上の弓張追い越して
夢の未来を覗きに行こう…
光り輝く雲に乗り
故郷の山のそのまた上で
自分の屈託見てみれば
どこにあるのかわからない
なにを悩んで夢失くしたの…

▽ 空を飛ぶ夢や、天然カラーの夢は見えなくなってから見始めたのでした。
生き続けるということは不思議がいっぱいですね。
掘り下げて考えると、そもそも私は夢を持っていたのかな?と頭をかしげてしまいます…!
皆さんの夢は何ですか。あるいは、どんな夢を子供のころ持っていましたか。その夢は叶いましたか。
今回も最後までお付き合いくださりありがとうございました。
石田眞人改め小澤真人でした