第七十号 奇跡は起こる?
今年も早や、半年が過ぎ7月も終わろうとしています。皆さんは、昨年を回想した時に真っ先に頭に浮かんでくる事は何でしょうか。
いやなニュースや辛いニュースも沢山ありましたが、私はまず、サッカーワールドカップで、日本がドイツとスペインに、まさかの勝利をしたことです。『ドーハの悲劇』は知っていましたが、去年は『ドーハの奇跡』を二度も起こしたのですね。あまりサッカーには興味のない私でも、興奮しました。
多くの人たちは、この出来事から希望と力をもらったのではないでしょうか。今年も、言葉は汚いですが、もう一度ふんどしの紐を強く締め直そうと思う私です。
始めの詩は、過去を思い返してみた時に、なぜか恥ずかしいことばかりが思い出され、それを詩にしてみたものです。ある本に、上手いこと言うなと感じた一文がありました。それは「俺の人生は、後悔の集積場だよ」と書いてあったのでした。まさに、私の過去もその如くです。
どうぞ読んでください。

〈私の人生恥だらけ〉

ふと!ふりかえれば
私の人生
後悔だらけ
失敗と反省を
漠然と繰り返しては
自己嫌悪…
いつしか心は折れて
おまけにこくりと首も折れ
気持ちは萎える
それからもう一度
自分の心に喝を入れ
エイヤアコノヤロー!と
歩き出す
・・・・
ふと!ふりかえれば
私の人生
恥ずかしいことばかり
ある日営業に出たものの
心も体も重だるく
晴天青空幸いに
木漏れ日浴びて
公園のベンチで一眠り
ふと気付けばもう帰社時間
上司に一言
「顔が真っ赤に日焼けしてるよ」
私は項垂れ
冷や汗ひとつポタリと落ちる
・・・・
ふと!ふりかえれば
私の人生
誰にも言えないことばかり
言えないことが
増えれば増える程
己の身体は重くなる
それだから今日も一歩ずつ
明日へ向かって足跡刻む
言えないことは死ぬまで胸に詰め込んで
ひとりで彼の世に持っていこうと
心に決めて
だからこそ!
今日も胸を張る

▽ 私の人生は、失敗の博物館です。皆さんの人生はいかがでしょうか?
最近は、若い人からお年寄りまで、日焼けを悪とする女性が多いようですが、実は、身体や心の健康の為には、陽光を浴びることも必要なようです。
夏場は、ほんの5分から10分くらいでも十分だとテレビの番組で聞きました。
次の詩は、私の好きな夏を題材実して書いてみました。
なぜ、夏は暑いのに好きなのか?と聞かれれば、服装は身軽になり、気持ちは開放的になるからだと思います。
では読んでください。

〈好きな夏〉

季節は移ろい
花は散り
里に若草
萌える頃
強い陽光に
木漏れ日溢れ
衣替えの季節は
訪れる
気付けば今朝は
太陽が早起きだ
繁茂した森の葉は
喋々喃々として
小鳥と遊び
真白な雲は
燦燦として輝く
蒼穹を
悠々と流れる
私は
夏の暑さを楽しみ
山川草木に
潤いを齎した
梅雨が別れを告げる頃
活き活きとして
渓流を
遡上する鮎は
キラリと光り
子供たちは
夏休みを待ち割りる
田畑に青さは際立って
木々から蝉しぐれはふりそそぎ
グラウンドに
野球少年の
声が響く頃
私の夏は
最高潮になる

※ 喋喋喃喃(ちょうちょうなんなん):男女がむつまじげに語り合うさま。また、小さい声で親しそうに語り合うさま。

▽ どうやら、冬の方が好きだという人は、女性が多いようです!?その訳は、『冬は、おしゃれを楽しめるから』だということです。私はと問われれば、野球が夏のスポーツだということも、夏が好きな理由の一つです。もう一つ加えると、ウインタースポーツが苦手だからです。
今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
石田眞人でした